愛は要らない



言われて、綾野は遥に視線を移した


「奥様が、貴方の外泊が多いことを心配していたので・・・」

「あぁ・・・。確かに、ここ最近帰らない日が多いかなぁ」


遥が笑いながらパソコンに向かう


「目立たないようにしてください?あまり外泊が目立てば、いろいろ面倒なので」

「そうするよ。・・・もしかして、それを言いに来たの?」


遥が不思議そうな顔をして、綾野を見る


「貴方が今夜、帰ってくる保証がなかったので」