軽い気持ちで吸ったこの一本が、まさかあんな悲劇を生むとは・・・ 遥はまだ、知らなかった─・・・・・・ 綾野はとても暇だった 遥の母・舞子は出かけ、1人書斎で時間を潰していた (梨華は大学だろうし・・・) 普通の奥さんは、掃除や買い物があるのだろうが、この家ではそんなことをする必要がない 世の奥さんは両手を上げて喜ぶかもしれないが、何もすることがないというのは・・・ 「暇ね・・・」