ヒットメーカーって
お兄ちゃんも、ある種
そうだけど
音楽バカばっかだと
思ってた。

偏見一杯でゴメンね。


志央にいわせれば
ビジネス感覚を持ってる
クールな人間であったり
職人思考の人間のほうが
ヒットを飛ばせるらしい。


「・・・俺様は
クールだって
いいたいわけね・・・。」

半ば呆れて言ったら、
ご機嫌で笑っていた。


・・・ホント、
お兄ちゃんみたい。


きっと、いえば
拗ねるんだろう。



その、張本人の
いない部屋は


一人で過ごすには
有り余る空間。


私には広すぎる・・・

なんだか、
ここにいることに
気が引けた。

だから

着替えを持って、
戻ってしまったんだ。

自分の部屋に。


まさか、
あんなに探すと
思ってなかったから
メールもしなかった。

だって、
同じ部屋に居たって
会わないんだもの。

気付かないと思った。

ハウスキーパーさんも
来てるから
いつも、そつがなく
綺麗な室内で。


自分が居る場所じゃない
気がするんだ。


ほんとに、いるだけで
自分になんて
何の価値もないって
気がして・・・。