部屋に戻ると、すぐセシルさんが訪ねてきた。


「セシルさん?もう準備はいいの?」


「ああ、もう終わった。少しいいか?」


部屋に招き入れ扉を閉める。


「不安か?明日の戦…」


「うん…不安。何よりセシルさんが怪我しないか心配」


「あの時は首を差し出すとまで言ったとは思えん。」


「あ、あの時は…」


「まぁ、そんな事絶対させんが。あなたは必ず護るからな。」


そう言って抱きしめ、私の唇を奪う。


「セシル…私あの…」


「どうした?」


明日もしかしたらあなたを失ってしまうかもしれない


会えなくなるかもしれない


嫌。そんなの嫌!



「クレア様?」

「私貴方に抱いてほしいの」





「なっ…は?何だと?」


身体中の熱が頭に集中する感じで恥ずかしいしもう泣きそうだけど


「わ、私を抱いてください!セシルじゃないと私嫌なの!」




ゴンッ!!


「セシル!?」


いきなりセシルが自分の顔を殴りもう一発


ガンッ!


そしてひざまついた。