「あの、セシルさんの家族の方ってどんな人なんですか?」
そう聞いた瞬間

気のせいかな?表情が暗くなった気がしたけど


「俺の両親はもう…いない。兄が二人いるんだ、もう両方とも家庭を持ってて」
「そうなの、お兄様達は何をしているの?」

「大した事はしていない。まあ、色々な…」

「じゃあお兄様達と仲良しなーーー」


「兄の話はやめてくれ!!!!」

セシルさんは声を張り上げ立ち上がり

拳を見ると震えていて


「・・・すまない。家族の話はしたくないんだ、すまないな。」

辛そうな顔でそう言うから


私は何も言えなくて

「ごめんなさい!!余計な事言って!!」


どうしよう・・・

私ったら余計なこと聞いて!

少し話せる様になったからって!