俺とよっさんの関係は、かなり昔から。



よっさんの持ってるプロサッカーチームにスカウトされたのが、7年前。



俺もそこに行きたくて、サッカーができなくなって諦めた。



そこで関係は終わると思っていた俺に、社長に就任したばかりのよっさんが声をかけてくれた。



元からサッカー観戦が好きだったよっさんは、俺の存在も知ってたらしく。



同情だったんだと思う。



『うちに就職すんだろ?』



当たり前のようにそう言われた。



『お前の就職枠、とってあるから。未来の心配はするな。やりたいことが決まるまでの保険ってことで』



俺には嬉しかった。



大学を勧めてくれたのもよっさん。



シェアハウスに連れてきてくれたのもよっさん。



そんな俺を今は弟のように可愛がってくれてる。



そんな物好きなよっさんのことだ、悠大の迷惑なんて迷惑のうちに入らない。



「早く帰って来いよ?」

「申し訳ないです…」



悠大の病院を出て、向かうのはバイト。