【陽】



スミレと初お泊まり!!



そりゃあテンションがあがらないわけがない。



花火をした後、一緒に風呂に入ってイチャイチャ。



星を見たいと言い出したスミレのために、ひんやりした夜の外に出た。



「「あっ…」」



何でいんの…。



ケントとその彼女の若菜がいる。



「今からケントさんと星を見に行くんです」

「あたしも陽ちゃんと星見に行くんですぅ~!!」

「じゃあ、一緒に行きません?少し歩いたとこにある土手からだとたくさん見れるみたいです」

「行きましょう!!」



このふたり、気が合うのか、行きの車の中でもズット喋ってた。



俺はスミレとふたりがよかったのにぃ~…。



「オイ、邪魔してんじゃねぇよ」

「はぁ!?ケントに言われたくねぇから!!」

「お前、夜中でもうるせぇ」

「黙れムッツリ」

「聞こえねぇよ、引きこもり」



よりによってケントかよ。



引っ越してきた時から、俺とケントはこんな感じだ。