【尚道】



高校時代の部活仲間が集まり、久しぶりのサッカー。



借りたグラウンドに、懐かしいメンツ。



「おい、何でいんの…」

「いやぁ~、監督に尚のこと話したら会いたいっつーから…」

「ふざけんなよ!!お前んとこの監督、どんだけヒマなんだよ!!」

「でも普通に考えてみろよ。尚道が復活だぜ?そりゃあ注目したくなんだろ」



自惚れるわけじゃないけど、俺は凄かった。



いろんなプロクラブから声かけられてたし…。



サッカーやめた時も、周りにかなり惜しまれた。



うん、俺は凄かった。



でも過去形だ!!



「尚道先輩、早くやりましょうよ」

「うるせぇ!!ちょっと待て!!」



だからってなんで連れて来たのが監督!?



俺、プレッシャーが…。



「君が尚道くん?」

「あっ、どうも…」

「テレビで取り上げられてるの、よく見てたけど。で、調子はどうなの?」

「いやぁ…、なんつーか…。どうなんでしょ…」

「フィジカル強そうだね~」



あのね、これは遊びだから。