【陽】



部活なんて絶対入らないと思ってた。



悠大が部長をやるダンス部が発足。



校長が社交ダンスを趣味としてるらしく、すんなり部活にすることができた。



初めまして、部室!!



「「おぉぉぉ!!」」



空いていた第3音楽室をもらった。



広いし、床はツルツルだし!!



「何これ、CDとかかけられんの?」

「これはスピーカーか?」



音楽室なだけあり、音楽はかけられるっぽい。



ここが俺たちの部室…。



「あたしの場所は?」

「斎藤はピアノんとこだ」

「はぁ!?あたし専用のソファーとかないわけ?」



悠大の彼女の斎藤がいなきゃ、部活はできなかった。



ワガママだな!!



ソファーなんかあるわけねぇだろ。



「悠大、本が読めない」

「ルカはそこの教卓前がテリトリー。好きにしていいよ」

「ぬぅぅぅ~…」



相当不服なようだ。



悠大はニコニコだけど。



そりゃそうだ、悠大はダンスできればいいんだから。