千里くんに起こされ、隣の部屋に戻ると朝ご飯が用意されてた。



「尚道って朝食べられる?」

「食う食う。むしろ食っていいの?」

「いつもはもっと適当なんだからね。昨日のマッサージのお礼」



目玉焼きと味噌汁。



朝から魚付き。



「朝って感じ。うまい」

「いつもはどうしてんの?」

「よっさんが作るか、誰かが適当に作るから食ってるよ」

「よ、よっさん…?誰かって…誰?」

「あっ、俺、シェアハウスに住んでるって言わなかった?」

「初耳…」



なんか勘違いしてる?



一気に暗くなったんだけど。



「男4人と、イケメンの家主ひとりとにゃんこ1匹で住んでるから」

「女の子は!?」

「いない。むさ苦しいけど楽しいよ」



ホッとしたのか、笑顔でコーヒーを飲みだした。



もう化粧してるんだなぁ~。



今日も仕事だろうから薄めだけど。



「尚道、お泊まりしたの?」

「えっ!?」

「尚道は、ママのお友達?」



朝から千里くんにたじたじ…。



説明できる関係になりたいのは、俺だけなんだろうか…。