「ユータ、せっかく恋人になったのに、会えない。辛いね。」
礼治の漏らした言葉に、汐は少し淋しそうな顔で笑う。
「実は…私と優太さん、ちょっと微妙な立ち位置なんです。」
「どーゆー、こと?」
汐の言ったことの意味が分からずに、首を傾げる礼治。
そんな礼治に、恥ずかしさもあったが、汐はぽつり、ぽつりとライブ後のことを話し出した。
礼治は温かいココアの入ったティーカップを細長い指の付いた色白な手で包み込む。
そして汐の言葉の一つ一つに、つんと出た喉仏を「うん」と言い小さく上下させ相槌を打った。
礼治の漏らした言葉に、汐は少し淋しそうな顔で笑う。
「実は…私と優太さん、ちょっと微妙な立ち位置なんです。」
「どーゆー、こと?」
汐の言ったことの意味が分からずに、首を傾げる礼治。
そんな礼治に、恥ずかしさもあったが、汐はぽつり、ぽつりとライブ後のことを話し出した。
礼治は温かいココアの入ったティーカップを細長い指の付いた色白な手で包み込む。
そして汐の言葉の一つ一つに、つんと出た喉仏を「うん」と言い小さく上下させ相槌を打った。



