その頃、部屋では昼間バイトに行っていて疲れてうたた寝していた汐が、インターフォンの音で身体をびくつかせていた。
時間はもう22時。深い時間になろうとしている。
「誰、だろ…?」
汐はドアの覗き口から相手を確認する。
その先には、少し長いストレートの銀髪をサラリと生やした青年がいる。
それが『暁』のベーシストの礼治であることに気付き、急いでドアを開いた。
「ホントに、ユータの部屋の真ん前なんだ。」
そう言った礼治の顔は、無表情なのだが、何故だか不思議と優しい顔に見えた。
時間はもう22時。深い時間になろうとしている。
「誰、だろ…?」
汐はドアの覗き口から相手を確認する。
その先には、少し長いストレートの銀髪をサラリと生やした青年がいる。
それが『暁』のベーシストの礼治であることに気付き、急いでドアを開いた。
「ホントに、ユータの部屋の真ん前なんだ。」
そう言った礼治の顔は、無表情なのだが、何故だか不思議と優しい顔に見えた。



