【完】最期の嘘

「こんにちは汐ちゃん。話の通り可愛いねえ。食べちゃいた…!」



篥はいつもの調子で冗談をかますが、最後まで言う前に順平に止められる。



「初対面なのにすみませんね。さあどうぞどうぞ。気にせず乗って。」



順平は篥を羽交い締めにしながら汐に座るように促した。



汐は戸惑いながらも助手席へ。



シュガビのイメージは、クールでツンとしたものだったが、実際は全く違うらしい。



「そんなに緊張しないでよ!友達の友達は友達よ?」



「篥!危ないからちゃんとシートベルト締めて!」



Qは思ったより男っぽいし、Jはかなり几帳面らしい。