【完】最期の嘘


そして、一日遅れのアー写撮影の時間になる。



このカメラマン、腕はいいのだが…服装に難ありなのである。



撮影していると熱くなるらしく、上着を脱ぐ。



上着を脱ぐと、必ずタンクトップなのだ。



タンクトップにニット帽って、マジ有り得なくない!?



優太は毎回のことながら、笑いを堪えるのに必死である。



「Kさん!もっと切ない顔でお願いします。」



「すっ…すみません!ぶぶっ!」



優太はなんとか堪えようとしたが、篥がカメラマンの死角で口パクでタンクトップと呟いたせいで優太は笑う。



全く、ホントに止めてくれ。