【完】最期の嘘

二人に加え、マネージャーの桜川まで煙草を吸い始める。



「そういえば優太、お前帰って来たとき車運転してた子、あれ誰だ?」



ふうっと煙を噴き出し桜川は優太に尋ねる。



「ああ、向かいに住んでる如月さん。今日仲良くなったんだよね。」



優太はニヤリ、と笑い再び煙草を口に運ぶ。



「ふーん。まさか、もう手出したのか?」



「だっ出してないし!今日初めて喋ったんだ。でも、すっげーいい子でさ、そのうち皆にも紹介するよ。」



…まあ、ホントは俺だけの秘蔵っ子にしたいとこだったんだけどな。



優太はふっと笑い煙草を灰皿に押し付けた。