【完】最期の嘘

「ちょっ!優太さん!降ろして下さい!」



「それは聞けないお願いだ。美恵ちゃんの粋な計らいを素直に受け取って…今から汐ちゃんを幸せにすることを誓いに行きます!」



優太は汐を担いでいない方の手で敬礼し、そのままその場を離れて行く。



「優太さん、二次会は?」



「いーのいーの!」



ウエディングベールを着けたままの汐を車で連れ出し、優太は色々考え、ある場所に向かう。



汐も満更嫌ではなかったため、黙って優太に従った。