【完】最期の嘘


結婚披露宴も終わり、外でライスシャワーを浴びて輝く二人。



「幸せそうなハイジムカつく!こけちゃえっ!」



「なっ!?こけるか!何!?嫉妬か篥!」



二人の通る道を先回りした篥が、ハイジに向かって足を出す。



それに突っ掛かるのは尺に触ると言わんばかりにハイジは篥の足を飛び越え鋭いツッコミを入れた。



「さすが暁のツッコミ担当。キレいいね〜。」



「誰のせいでキレいいと思ってるんだよ。…はあ、俺の周りにまともな奴はいないのか?」



純白のタキシードを着たハイジは幸せそうに笑いながら困った声をあげた。