【完】最期の嘘

「しゃーない。スモークもくもくと行きますかい?ユタピー。」



「そうだなリッツー。」



優太と篥は、互いに持っている煙草を出して火を点す。



「全く…これだから大人って生き物は。」



そんな二人を見て、順平は大きな溜息をついた。



そう順平はまだ十九歳。立派な未成年なのだ。



デビューはまだ中学三年生の時だったが、一般には年齢は非公開なのと順平の落ち着いた雰囲気から、二人とあまり変わらない年齢だと思われがちだ。



順平は事務所の一室のソファーに深く座り込みぼうっと煙草を吸う二人を見つめた。