【完】最期の嘘

『おい東京!楽しんでるか!?』



「イェーイ!!」



『盛り上がってるのか!?』



曲の合間、順平は煽り、会場の熱を更に上げる。



そしてマイクスタンドを激しく取り、艶めいた声でアカペラで歌い出した。



そのアカペラの低く甘い歌声が、順平の高い歌唱力をいやがおうでも感じさせる。



その歌声を一瞬客観的に見てしまった優太は、自分の入る部分に遅れてしまいそうになった。



しかし、篥がパフォーマンスでくるりと回ったため、優太もスティックを奮う。



アカペラだった順平の歌声に音が乗ると、艶やかな音が激しさを増した。