【完】最期の嘘

「それって、恋愛の方も何か変えるってこと?」



「かもね。」



優太は小さく返し、再びバーボンを口に運ぶ。



強いアルコールが、喉を刺激して身体全体を熱くさせる。



優太は決めていたのだ。



ライブツアーが終わったら…もう一度、汐に会いに行こう、と。



例え汐の心が礼治のものだろうと関係ない。



何度も、何度でも自分の想いをぶつけよう。



勝手かもしれない。迷惑かもしれない。けれど、そうしよう。



優太は、決意を胸に、グラスに残ったアルコールを流し切った。