【完】最期の嘘

答えは『NO』である。



いつもいつも、自分は被害者という顔をして、罪悪感の上に嘘を重ねた。



そうすることで、自分を守ろうとしていた。



でも、そんな自分の嘘が、礼治さんを傷付けた。きっと、優太さんだって…。



汐は自分の重ねてきた嘘を受け止め、そしてこう思った。



……そんな嘘は、最期にしよう。



優太の書いた曲の『最期の嘘は涙で途切れた』というフレーズ。



もう、私は涙で途切れるような悲しい嘘は辞めよう。



優太さんに想いを注ごう。もし届かなくても、それが私の素直な願いなんだから…。