【完】最期の嘘

決して簡単な道ではなかった。



シュガビを結成する前、優太や篥は食事に困るほど貧乏な生活が続いた。



結成後も、すぐにブレイクしたわけではない。悔しい思いだって沢山してきた。



「俺達のしてきたことに間違いはなかった。うん。」



メンバーで一番下の順平。しかし順平の言葉の重みを感じ、優太も篥も静かに頷いた。



「ま、大人二人の恋愛だけは間違いだらけだと思うけど?特に優太ね。」



「煩い。子供は黙ってろ。」



一言余計な順平を優太は肘で小突いた。