遡ること、二日前。 「お前さあ…プロだろ!?大概にしろよ。」 事務所の一室では、痩せこけた礼治の胸倉を掴んだハイジ。 そして、二人を必死で引き離そうとする龍治と美恵。 部屋に充満する空気は、ライブ前のバンドとしては、最悪である。 ハイジは父親が元プロのミュージシャンであったためか、他の三人よりもプロ意識が高い。 礼治の苦しみも分からないでもないが、恋愛沙汰を引きずり、仕事に影響するまでの段階になっていることに、激しく憤りを感じていたのだ。