【完】最期の嘘



数日後、事務所の一室に暁メンバーが集められる。



雑誌の撮影上がりの龍治とハイジはマネージャーの車で後に到着する。



先に着いていた美恵と礼治だが、何やら暗雲立ち込めた雰囲気である。



「美恵、何このヘビー級な空気?なんかあった?」



「別に。ただ、礼治の様子が明らかにおかしいの。」



こっそり尋ねるハイジに、美恵も心配そうにこそこそと言う。



礼治のさらさらの銀髪は、明らかにボサボサであり、目の下には大きなクマが出来ている。



「私、マシュマロの袋あげてみたんだけど食べないんだよね。」



「お前は飼育係か!…でも、確かにそりゃ、異常事態だな。」



二人の目線の先には、手をつけていないマシュマロの袋が置いてあった。