【完】最期の嘘

「分かってる。でも、俺が守るって決めた、から。」



強気な礼治だが、無理をしているのくらい、龍治には手を取るように分かった。



「お前、意外と頑固だからな…まあ、頑張るだけ頑張れよ。」



「ありがと。りゅー、いい子いい子。」



礼治が龍治のワインレッドの髪の毛を撫でる。



22年間共に歩んだ龍治と礼治だが、龍治はこの双子の弟のやることに慣れないでいた。



「子って歳でもねえよ。喫煙者になって二年目だぜ?」



龍治は冗談混じりに笑うと、卓上のマイセンの箱をひらひらと左右に振った。