【完】最期の嘘

「りゅーにだけ、全部教える。二人の秘密だよ。」



相変わらず抑揚のない礼治の声。



その声が、礼治の視点から、全てを語り出す。



それなりの事態を予想していた龍治だったが、まさか優太の名前が出て来るとは思いもせず、少し驚いていてしまっていた。



「…悪い。返す言葉が見つからないんだけど。」



龍治は額に右手を持って行き、考え込む頭を支える。



「馬鹿だって言いたいの?」



「言いたいねえ。だってさ、もうさ、100パー『しー』はお前に気がない。礼治に罪悪感でいっぱいなだけだと思うぞ。」



分かっていたことだけど、いざ第三者に言われると礼治の心はずきずきと痛んだ。