【完】最期の嘘

「言い訳出来ない。マジ、その通りだよ。」



優太は短く切りすぎたつんつんの栗色の髪をぎゅっと握り、深くうなだれた。



「それでも…礼治君にしか、汐ちゃんを任せられなかったんだ。」



「うん。分かってる。でもさ、思うに、礼治さんが今一番辛いんだと思うなあ…。」



焼き上がったカボチャをソースに付け、ふーっと冷まして順平が囁いた。



「…うん。」



そんな順平の言葉に、優太はただ相槌を打つことしか出来なかった。



「いくつになっても、恋愛って分からんものだね。」



篥はそんな優太を見つめ、ぽつりと呟いて肉に箸を伸ばした。