【完】最期の嘘

優太は順平には話していなかった汐との関係の始まりから話し、手放したこと、更には礼治とのファミレスのことも全て話す。



「…なんかさ、まさに『都会の雨』と同じような話だね。」



「確かに。順平、まさか俺の未来透視した?」



切ない話をしたというのにもかからず、優太は順平にそんな冗談で切り返す。



「マジ、不器用だなあ。…でもさ優太、お前のしたことって礼治にとっては刻じゃない?」



篥はなおも冷静に、灰皿に煙草を押し付けながら優太に囁く。



「俺は"汐ちゃんを遠ざける"とは聞いたけど"礼治に押し付ける"なんて聞いてないよ?きっと、優太を好きなままの汐ちゃんは、知らず知らずに礼治を傷つける。」



篥の言葉は容赦なく、優太に突き刺さる。