【完】最期の嘘

とりあえず店員にミルクレープとドリンクバーを注目し、ドリンクバーでメロンソーダとカルピスを混ぜた甘ったるいジュースを持ってくる。



「そんなん飲んで気持ち悪くならないの?」



「ならない。甘い物と甘い物、究極のコラボ。」



相変わらずぽわーんと独自のテンポを崩さない礼治に、優太は苦笑して首を掻く。



…なんか、こういうタイプ怒らせたくないな。



そう、優太は、数時間前の出来事を礼治に話すつもりであるのだ。



甘ったるいジュースを飲みケーキを待つ礼治を目の前に、優太は一呼吸して口を開こうとした。