気が付いた時には、汐はマンションの冷たいフローリングに押し倒されていた。



何を考えているのか分からないその優太の瞳は、汐の心に恐怖心を生み出す。



この間汐を抱いた時は、唇に愛のこもったキスをした優太だが、今日はキスさえくれない。



乱暴に首筋を吸い、手は強く汐の膨らみを掴む。



「嫌だ…!優太さん!痛い!」



汐は精一杯の抵抗で手足をばたつかせ、愛情のない優太の動きを阻止する。



嫌だ…何で!?