【完】最期の嘘

端正な顔立ちの優太が笑うと美しさも際立つ。



汐は優太の微笑んだその顔にドキドキと心臓を波打たせながら、何故相手が笑っているかも分からず首を傾げた。



この子、これ天然でやってるんだよな。マジ可愛い。…って、俺が困らせたのに笑ったらダメだよな？



首を傾げる汐に対し、優太も次の出方に困り頭を掻いた。



「ん、まあ、とにかく、突然色々驚かせて、ゴメンね？」



「や…いえ！大丈夫です！」



汐は優太のその美し過ぎる顔を直視出来ず、下を向いて手をひらひらと振って言葉を返した。