今日の空は、ビー玉のようにキラキラと光を反射している。

小さい頃遊んだ透明の中にうっすらブルーが混じるビー玉。
筆で線を引いたかのような、細い雲があるだけで、真っ青な空。

僕の心のようだ。その少しの雲だけが、僕の中にある不安・・・。

僕らの関係を知らない人は、学校にはもういないくらいに有名になっていた。

と、言うのも、文化祭で僕とユキは堂々と手をつないで回ったからである。

2年生の嫌がらせや、僕らの邪魔をする全てのしがらみに対して、言葉で何を言っても無駄な気がした。

鋭い視線が僕らに刺さるのを感じたが、それ以上にユキと手をつないでいることが幸せだった。
それから、2年生のくだらない女子の嫌がらせもなくなり、同時に僕の小さなファンクラブらしきものも消えた。