というか、ノービスの子が3Aを跳ぶなんて考えられない。


人間の骨格とか筋肉の関係上、不可能じゃないの?


フィギュア王国であるロシアの血は伊達ではないということか。


なんか悔しい。非常に。


素早く俺の元へやって来る。


その瞳はキラキラと輝いていた。


「どうでした? 完璧でした?」


「凄いよ龍君。日本のエースになるのは時間の問題かもね」


頭を撫でると、龍君は照れ臭そうにはにかんだ。


無邪気な笑顔に心が癒される。


大介もこれくらい素直だったら可愛いのにな、とか思った俺はイケない人間?


「そうだタクさん。僕タクさんにお願いしたいことがあるんです!」