「すんまへんなぁ、直幸、まだ来とりませんの、もう少し、待ってもらえますやろか?」
先に椅子に腰を下ろしたお母様が言った。
「あ、はい、わかりました」
私が、椅子に座るなり、
お母様が、私への質問をどんどん浴びせた。
それこそ、好きな食べ物から、趣味、休日の過ごし方、仕舞いには、
スリーサイズでも聞かれそうな勢い(汗)
お喋り好きな、ママと、気が合うワケだ。
30分は、経っただろうか・・・・・
3人で、会話が弾んでいると、
「遅れて、すみませんっ!」
紺のスーツに細いストライプのシャツ、薄い黄色のネクタイ、
サラサラヘアの背の高い男性が、テーブルに近づき、
私たちに、声をかけた。
「直幸っ、何しとったん? えらい遅うなって、理子さん、待ちくたびれてしもたえー」
お母様が、彼のもとへ近づき、胸元を軽く叩いた。

