お化粧室へ入る、途中の廊下で
すれ違った女性、
ショートボブの
ピンクのニットに白のフレアスカート、
私と同じくらいか少し下、
その女性に、じっと全身見つめられた。
私を見つめてから、何も言わず、フイッと進行方向へ行ってしまった。
「なんだろ・・・ヤな感じ・・・」
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席に戻ると、
私たちの前の席には、ママのお友達と思われる『安井さん』のお母様が、座っていらした。
「こんにちは」
その方は、椅子から立ち上がり、柔らかな口調の京都弁で私に会釈した。
「こ、こんにちは、理子です。本日は、どうぞよろしくお願いします」
少し、緊張しながら、挨拶を返した。
「ふふ、そんな、堅ぅせんでもええどすよ、リラックスしてや」
京都特有のイントネーションと、
そんなお母様の心遣いに、少し、安心した。

