「で? 今度はどうしたの?」
部屋の中央の丸テーブルにマグカップを置き、
2人、向かい合うように座った。
私は、バッグから、由梨にもらった冊子を取り出し、付箋のついたところを広げテーブルに置いた。
じっと、その冊子の記事を読む、お姉ちゃん。
「んーー、次期社長就任の記事は、たぶん本当だろうけど・・・・この女性とのコトは、あまり信用できないなぁ・・・・」
パタンと冊子を閉じるお姉ちゃん
「うん・・・・」
「あれから、晃一さんから連絡あった?」
「ううん・・・・ないよ・・・」
視線をマグカップに置き、お姉ちゃんの問いに答える私。
「晃一さん本人に、聞くのが一番なんだろうけど・・・・・、ね、毬子に聞いてみようか?」
ポケットに入れていた携帯を取り出しボタンを押し始めた。
「え?お姉ちゃん?」
問いかける私に、ニコリと頷くお姉ちゃん。
電話の向こうの毬子さんに繋がり、
「あ、毬子? うん、あのね、今日の夜、会えない?うん、うん、じゃ、あとでね」
あっという間に、約束を取りつけてしまった。

