「じゃぁ、彼女と会う時間無いんじゃないのか?」



「そうだな・・・・」



「また、そこで迷う!
連絡先、わかってんだろ?
メールでも電話でも
連絡だけは、入れてやれよっ!
これは、お前のためでもあるからな!」


ソファーから立ち上がり
俺を見下ろし、
言った。


「わ、わかったってっ」


「よしっ!」


立ち上がった基樹は
キッチンに向かい



「お前、飯まだだろ?」



「あ、あぁ」



「俺の特製カレー、食ってけ!」



自慢げに、キッチンの基樹は、お玉を持ちニヤリと笑った。