冷静を装い、部下に連絡を取り、 彼女に、部下が来るから、この場で待つよう、伝えた。 真っすぐに、俺を見て、頷く彼女・・・ 《本当に、似ている・・・ 年は、彼女の方が若いが、美和が生き返ったのかと思うくらいだ・・・・》 彼女に名刺を渡し、俺はその場を去った。 現場へ向かう最中、忘れかけていた、いや、忘れようとしていた、美和の姿が俺の中で甦った。 「美和・・・・」