「えっ? なんで?」



「何年、付き合ってると思ってんの~? リコの表情見ればわかるわよォ」



「絵理には、かなわないな~」



いつも、私が悩んでる時、助け舟を出してくれて、的確なアドバイスをくれる絵理、
同じ年なのに、さすがだな、って思う。



「で、佐戸田さんのことでしょ?」



「うん・・・・あれから、全く連絡来ないから、もう望みないかなぁ~って・・・」



「大丈夫よぉ、だって、天下の警視庁勤務のヒトだよ、忙しくないハズないじゃない?それに、そんなに軽そうなヒトだった?」



「ううん、全然! すっごいステキで、優しそうなヒトだったよ」



「リコが、そう思うなら、信じていいんじゃない?」



カップを持ちながら、私にウインクする絵理。



《絵理、こんなにカワイくてステキなのに、何故に彼がいないかなぁ~》



しばらく絵理に見とれちゃった。



「で、他には?」