中から、返事がして、
扉を開けた。
目の前に大きな窓が目に入り、隣のビル群がそびえ立つ。
その前には、こちらに背を向けた社長専用と思われる革張りの椅子。
「晃一か・・・?」
「はい」
クルリと椅子の向きを変えたその人は、
少し白髪交じりの整えられた髪に、メガネをかけたその表情は、
以外にも優しく、目を細めながら、私と晃一さんを見た。
「君が、高木市長のお孫さん、だね?」
「は、はい、理子と申します。はじめまして」
私は、深くお辞儀をした。
「市長には、私もお世話になってね、
これも縁かな・・・・
理子さん、こんな息子でもいいのかい?
せっかくイイ縁談が持ち上がっていたけど、
君と一緒になれないなら、全て捨てると言い出してね
まぁ、言い出したら聞かないのは私の血を引いてるせいだからね。」
フッ、と笑みを浮かべ
机の上のタバコを手に取り火を付けた。
そ、そうだったんだ・・・
晃一さんが、そんな大胆なこと言ってたなんて・・・
晃一さんの違う面を見れたようで、不謹慎だけど、なんだか、嬉しかった。

