昨日の夜から、ほとんど何も口にしてなかったから
すごくお腹が空いて、晃一さんの前で、
お腹が鳴ってしまった。
恥ずかしい・・・・
「なにか、食べに行こうか、あ、そうだ、コレ」
窓際のチェストにあったショップの紙袋らしきものを、私に手渡す晃一さん。
「直幸から預かったんだ。君の着替え」
袋の中を見ると、
私のではない洋服。
「ドレスが乾いてないらしいから、新しい服、用意したそうだ」
そうなんだ・・・
複雑な気持ちになった。
下を向くと、あることに気がついた。
昨日、安井さんのジャージを着てたけど、
今は、ちゃんとサイズに合ったスウェットを着てる。
私、着替えた覚え・・・ない・・・
おそるおそる晃一さんに問いかける。
「晃一さん、このスウェットって・・・・」
ソファーで、新聞を見ていた晃一さんは、視線を上げず、
「あぁ、俺が、着替えさせたよ、熱で汗かいてたからね
君の体も拭いたから。
そのスウェットも直幸から渡された袋に入ってたよ」
って、ってことはっ!! 見られたんだっ!
何で、そんなサラリと言ってのけるのぉ?
「大丈夫だよ、熱があるのに、襲ってないから」
笑いを堪えながら晃一さんが言った。
「っもうっ、キライっ イジワルっ」
口を尖らせ
晃一さんに背を向けた。
「さ、そんなに拗ねないで、早く着替えて、何か食べに行こうっ」
まだ、笑いながら言う晃一さんの声を背に受け、
寝室へ着替えに向かった。

