「そんな、つれないカオせんと、こっち来て座り、今、お茶淹れるから。」
よく見ると、
今、私たちがいる部屋は、
テーブルと椅子の応接セットが陣取っていて、
言われるままに座り、安井さんと目を合わせないように下を向き、
目だけは、忙しく周りを窺った。
安井さんもジーンズに薄いグレーのセーターに着替えていた。
髪を拭いたのか、肩には、タオルを掛けていた。
「はい、お茶、俺が淹れたから旨いでー こっちのお茶はマズぅてかなわんから、あっちから持参したお茶やでー」
テーブルに置いた湯飲みには、キレイな色の緑茶、
私の向かいに座り、
私をじっと見つめる安井さん。
淹れてくれたお茶をゆっくりと飲み、
少しの間、静かな時が流れた。

