「ホントにお似合いのお2人だことー」
50代くらいの着物を着た女性が、晃一さんたちを見て言った。
「それで、婚約発表はいつなの?」
また、別の女性が言う。
「あ、いや、それはまだ・・・」
ボソリと答える晃一さんの声。
「これで、美香子さんも願いが叶って良かったわねぇー
随分前から晃一さんのこと好意抱いてたものねぇー」
「やだっ、おばさまったら、恥ずかしい・・・」
少しだけ、目線を晃一さんの方へ向けると、
その、美香子さんという女性は、
晃一さんの腕に、そっと寄り添い腕を絡めていた。
胸が、キュッと締め付けられるように、痛かった・・・
すぐに、その場を離れようとしたその時、
腕を誰かに掴まれた。

