毬子さんと啓人さんに連れられて、
私とお姉ちゃんは、前の方のテーブルに着いた。
ざっと見渡すと、招待客は100人は超えてる。
やっぱり、毬子さんちって、スゴい・・・・
音楽が鳴り止むと、
司会の女の人が、喋り始め
大物の方々のご挨拶がはじまった。
どの人も、TVや新聞、雑誌で見たことがあるような偉い人で・・・
だけど、今の私には、その人たちのスピーチなんて
頭には入らなかった。
最後に、毬子さんのお父様とみられる人が挨拶をし、
「それでは、来年度より、私どもの会社を引き継ぐことになった、息子の晃一より、
みなさまにご挨拶申し上げます。」
割れんばかりの拍手の渦の中へ、現れた晃一さん。
黒の光沢あるスーツに深い赤色のネクタイ、
髪は、ジェルでセットしてあるから、いつもより引き締まった表情。
そして、今日は、珍しく黒のフレームのメガネ・・・・
「お兄さま、あのメガネかけてる時は、相当気合い入ってるのよ、フフフ」
こっそりと、私の耳元で毬子さんが教えてくれた。

