おみやげは木原君と一緒に途中で買ってから、百合達と待ち合わせをすることになっていた。

「君はどのくらい向こうにいるんだっけ?」

「一週間くらいの予定。でもすごく久しぶり」

 十年以上足を踏み入れることがなかった場所に、木原君と一緒に行くんだ。

「すごく変わっているらしいよ。俺も引っ越して数えるほどしか行ったことがないよ」

 彼は少し落ち着かないようだ。無理もないとは思う。

 私たちは百合のおばあちゃんと木原君の家へのお土産を買い揃えると、駅に行く。

 待ち合わせ場所の駅前には白のワンピースを着て、白の帽子を被った少女の姿があった。そんな服装でも彼女の細身の体にフィットし、彼女の体を美しく見せていた。