「はぁ…」

ため息をつきながらも、ケーキは完成。

うん! 立派な出来だ。

…男の子と出会ってから、わたしには変化が起きた。

恋をしているせいか、作るお菓子の評判がとても良い。

人気商品になっているものもあるぐらい。

でも…さすがに失恋したら、落ちるかな?

まっ、それでもわたしは…。

「って、いけない!」

ぼ~としているうちに、待ち合わせの時間が近くなっていた。

慌ててラッピングして、店を飛び出した。

今日は男の子の誕生日だから、わたしの家に招待していた。