「わっ分かったわ。わたしの負けよ」

わたしは降参した。

年下のコと言い合っていても、負けた気分になるだけ。

「ホント! ありがと、おねーさん!」

そう言って男の子はクッキーを持って、走り去った。

でも…何でこんな遅い時間に、子供が?

わたしは首を傾げつつも、家に帰った。

それからというもの、男の子は毎日のように、お店に来た。

何となくわたしが男の子の相手をした。

そして話すようになって、何度か一緒に遊んで…気付いてしまった。

男の子に、心惹かれてしまった自分に。

しかし…歳の差が問題。