「なぁ~。聖香?」 うるさい。 「なんか皆にじろじろ見られて恥ずかしいんだけど」 人和の方がしょっちゅう恥ずかしいことしてるでしょ。 「困ったな」 困ったのはこっちなの。 こんな、こんな大勢の人の前で、なんで私からこんなこと言わなきゃいけないの。 私は、思い切り引き寄せた人和の耳元でつぶやいた。 「人和。ありがとう。 だいすき・・・」 「え」 人和の頬から私の頬へと、体温以上に暖かいものが流れ込んできて。 本当に、名前の通りだね。 人を和ませる。 大好きだよ、人和。