「すいません ちゃっかり、送って いただいて」 後部座席のシートに置いた 荷物を、手にとって 渡してくれたのは ・・・なんと、堂野先生の 元カノの『マリさん』だ。 「いいのよ。 せめてもの、罪滅ぼし。」 なんていいながら ニッコリ笑ってくれる。 私のマンションの前に 彼女の車が到着したのは すっかり、レッスンの 終わった頃だった。 何で、こんな事な なっているか、と、いうと。