まぁ、俺だって避けたかったさ。

動物愛護の精神にも似た良心が突かれたりしてなければ。




「清里は俺を覚えてないみたいだったから、兼笠ももう忘れたんだと思ってた」


「普通忘れないよ。
阿李は、あいつはもう本当の本当に正しく認識出来るのは宋太だけだ。
俺のことも狛音のことも、宋太と関連付けないと認識出来ない」



なるほど、だからあの反応なのか。



「まぁ、口裏合わせくらいはするよ」



そう言って、兼笠はいつもの"出来が違う男"に戻っていた。

とりあえず、助かった気がした。








ついでに清里の今朝の猟奇行動の事を話すと、

「ああ、朝食は唐揚げだったって言ってたな」

と言って笑った。




















なんの肉か聞ける程俺は勇気リンリンじゃない。